饅頭
おもちが「大福」ならば、小麦粉などで生地を作れば、それはさらに身近な「和」の心、お饅頭です。
おそらくもっとも身近な「和菓子」であり、お茶菓子の定番といっても過言でないほど、広く世間に認知されているものといえます。
ちゃぶ台の上の大きな木の器にお饅頭がいくつか乗せてあり、学校から帰った子供たちがそれに手を出す、といったようなイメージで、まさに身近な和菓子の代名詞ともいうべきお饅頭ですが、この身近なお饅頭にも和菓子職人たちの、日本古来の技術が詰め込まれています。
口に頬張った時の外の生地と、中のあん双方の食感や舌触りが、うまく融合されるかどうかなど、日々の技術研究と職人の勘を総動員させて、この小さな食べ物のひとつひとつが作り上げられています。
特に「和菓子職人の勘」は、日本人にしか出せない感性であり、「和」の心の結晶ともいうべき部分です。
お茶菓子の定番ともいうべきこの身近なお饅頭も、こうした職人たちの日々の努力で、私たちに届けられています。
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Last update:2023/5/22